1965年にイギリスの社会学者/歴史家であるデレク・J・デ・ソラ・プライスにちなんで命名されたプライスの法則は、いかなる組織/集団においても、全体の生産物/結果の大半を占めるのは、ごく一部の個人であると主張する重要な数学的原理である。
プライスの法則とは何か?
この法則によれば、どのような集団においても、その集団の総人数の平方根によって仕事の約半分がなされる。
例えば、1000人のグループであれば、上位35人がアウトプットの約50%を担っていることになる。この法則は、研究、IT、コンサルティングなど、さまざまな業界や領域で実証されている。
この法則は、集団の生産性とパフォーマンスの本質に関する洞察を提供し、それによって、トップ・パフォーマーを特定し、彼らの貢献を評価する上で有用な情報を提供します。また、資源配分、プロジェクトの優先順位付け、一般的な組織の最適化の際の意思決定プロセスにも役立ちます。
プライスの法則の例
科学的研究:少数の研究者が、重要な研究成果の大部分に貢献する。ある領域に100人の研究者がいたとして、そのうちの約10人だけが、注目すべき論文や発見の50%以上を担っていることになる。
ソフトウェア/情報技術:ある企業に200人のエンジニアがいたとしても、重要なコードやイノベーションの半分を担っているのは、そのうちの15人以下である可能性が高い。生産的なアウトプットの大半は、少数の個人からもたらされる。
セールス 100人の営業チームのうち、約10人が取引の半分を成約し、会社の収益の50%を生み出す。これは、会社が営業努力を定義し、測定し、インセンティブを設定するのに役立つ。
学者たち:40人の教授がいる大学の学部から、そのうちの6人程度が、最も引用される論文の50%を生み出し、助成金を獲得し、その学部からその分野で最も高い影響力を持つ。
企業:何千人ものマネジャーの中から、ごく一部のマネジャーが、イニシアチブの成功、極めて重要なプロジェクト、イノベーションなどを推進する責任を負う。この洞察は、リーダーシップが誰が出世すべきかを見極めるのに役立つ。
結論
調査によると、この法則は組織や領域を超えて有効である。例えば、3000を超えるソフトウェア・プロジェクトを調査したところ、20%の開発者が、出来上がったコードの80%に責任を負っていることがわかった(読み:パレートの原理)。
プライスの法則の重要性は、集団のパフォーマンスと生産性の本質を洞察することで、企業がリソースをより適切に配分し、適切なプロジェクトを選び、トップ・パフォーマーをより効果的に特定し報酬を与えることで、全体的な生産性を向上させることができる点にある。
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