現代の職場では、シングルタスクは珍しくなっている。仕事用のブラウザで開いているタブの数を見れば、その人がどれだけ仕事に集中しているか、かなりの部分が推測できる。
私はブラウザで常に5つ以上のタブを開いているが、この行動は今日の仕事文化では常態化している。
裏付けとなる証拠はほとんどないにもかかわらず、私たちは皆、同時に複数のことに取り組むことで生産性が上がる、あるいは少なくとも生産的に見えると確信している。
この考え方は、真実から遠く離れることはないだろう。複数のことに集中することは、生産性を低下させ、利益よりも多くの問題を引き起こす。
仕事におけるマルチタスクとは、歩きながらガムを噛むことではない。その代わり、スフレを作りながら渋滞の中を運転するようなものだ。
マルチタスクは矛盾であり、非生産的である
現代の仕事の文脈では、マルチタスクというのは矛盾している。
あるタスクから別のタスクに切り替えるたびに、集中し直すための時間と労力を心に与える必要がある。マルチタスクをこなすと、このようなことが頻繁に起こり、心が最適な状態に保てなくなる。
シングルタスクの始め方
マルチタスクのサイクルを断ち切るには、シングルタスクの習慣を積極的に取り入れることである。シングルタスクとは、一度にひとつのことに集中し、完了するまで、あるいは完了に最も近いところまで取り組むことである。
その方法をステップ・バイ・ステップで紹介しよう：
ステップ1：気が散るものを取り除く
何か重要なことに取り組み始めたら、集中力を妨げるようなものはすべて取り除かなければならない。
例えば、集中力を要する作業をしているときは、携帯電話をサイレント／機内モードにし、Macbookの他のアプリケーションをすべて終了させてから作業を始める。
さらに一歩進んで、部屋のドアを閉め、ノイズキャンセリングヘッドホンをつけて、外部からの刺激で集中力が奪われないようにする。
ステップ2：小さな目標を達成する
シングルタスクの旅の初期に何時間も集中時間を確保できれば最高だが、ほとんどの人にとってそれは現実的ではない。
私たちの多くは、最初から何かを手に取って何時間もやり続けるようにはできていない。だから、小さく現実的な目標を設定し、それをコンスタントに達成し始めることが不可欠なのだ。
例えば、私はポモドーロ・タイマーを使って25分を目標に始めた。毎日4～5セッションをコンスタントにこなすようになると、集中できる時間を25分ではなく1時間に増やすことができた。
非現実的な目標が進歩の妨げにならないようにすることだ。
複雑な仕事ではなく、小さくてシンプルな仕事を選んで終わらせることもできる。タスクが複雑で多くの時間を消費する場合は、すぐに完了できる小さなタスクに分割することを検討しよう。
ステップ3：進捗状況の確認
シングルタスクやフォーカスの目標を達成することは不可欠だが、それを記録し、追跡することも同様に重要だ。
簡単なスプレッドシートを使って、1日に何分集中できたかを確認し、それを毎日改善するようにすればいい。
また、このスペースを使って、気が散るきっかけとなりそうなことを書き留めておけば、次に集中したいときに仕事環境からそれらを取り除くことができる。
ステップ4：シングルタスク文化の創造
シングルタスクの習慣を確立したら、それをデフォルトのオペレーションモードとして設定することが不可欠である。
マルチタスクの障壁を作り、シングルタスクのスケジュールと両立できるような仕事をすれば、助けになるだろう。
量より質を優先する。
ステップ5：戦略的に休憩を取る
集中する時間を確保することは重要だが、心を解きほぐし、放心させる時間も確保しなければならない。
戦略を練り、創造性を発揮するためには、休息が必要だ。
たとえば、ポモドーロを25分間続けるごとに5分間の休憩を取る。
シングルタスクに使用されるシステム
シングルタスクが得意になるための方法論やシステムはたくさんある。トップ3は間違いなくこれだろう：
アイビー・リー方式
ポモドーロ・テクニック
カエルを食べる方法
タイムブロック法
Routineでは、これらの方法のいくつかについて広範なブログ記事を書いているので、方法をクリックして詳細をご覧ください。
しかし、手短に言えば、これらの方法は、より明確な方向性を示すことで、知識労働者の生産性を高めるために構築されているのだ。
結論
シングルタスクは、生産性を向上させ、ストレスレベルを下げ、アウトプットの質を高め、より創造的な貢献者にするのに役立つ。
そのため、常にタスクを切り替える必要はない。シングルタスクについて思うことがあれば、また私たちがこのトピックについて見逃しているアイデアがあれば、Twitterの@RoutineHQで共有してください。
読んでくれてありがとう。
